アニメーション
製作:新海誠
音楽:天門
声:篠原美香?
歌:Low?
新海誠氏が個人で製作した作品。物語の主題が彼女と彼女の猫と通じる。
第1回新世紀東京国際アニメフェア21 など様々な場面で発表され、高い評価を得た。
現在DVDを発売中。全25分
ストーリー †
2039年クレーター中に遺跡を発見した火星探査チームが異生命体によって全滅させられる。
しかしその反面、その遺跡より得た技術で人間の文明は一気に進歩する。
後日、火星探査チームを全滅に追い込んだ異生命体の調査に国際的な選抜調査チームを結成され、中学三年生の夏、ミカコはノボルに選抜チームに選ばれたことを告げる。
それから二人は携帯電話のメールだけがお互いの存在をつかみ合える手段となるが、時間がたつにつれてどんどんメールが届くのに時間が必要になっていく。
だんだんとの距離が遠くなっていく二人の物語。
ほしのこえには登場人物がミカコとノボルしか出てこない。
25分の決して長くは無い間、徹底的に二人の空間的距離、心的距離を描いている。
唯一のお互いを確認できる手段であった携帯電話は皮肉にも、二人の空間の離れを教える道具としても機能してしまう。
だんだんと距離を感じて不安になっていく二人。
ミカコの戦いがだんだんと激しくなっていく様子が、ノボルの存在を強く握り締めて離さんとしている
彼女の心の状態と重なっていく姿が非常に印象的である。
そして同じく二人の存在をテーマとしている彼女と彼女の猫がこの物語と並列に存在すると言える。